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英語が苦手な人が英語のプレゼンテーションを成功させる方法

国際会議場 英語上達法

理系の大学院生の場合、修士課程在学中に国際会議などで英語で発表(プレゼンテーション)することが多いです。また就職先によっては、外国人相手に英語でプレゼンしなければならないこともあるでしょう。

苦もなく簡単に英語でプレゼンできる方は良いのですが、苦手な方にとっては、英語でプレゼンしなければならないことになると大変ですし、プレッシャーも大きいでしょう。

これまで多くの人に「初めての英語発表(プレゼン)の方法」を指導した経験から、主なポイントを紹介します!

そんな私も未だに英語発表は苦手です。それだけに英語が苦手な人の立場でアドバイスできます!

*英語のプレゼンテーション(発表)は、いくつかの基本的な英語のフレーズを練習すれば、格段に上達します!

まずは英語のプレゼンテーションのやり方を書籍で学ぶことが近道です。


英語の発表を成功させるには準備と練習が大切

英語の発表が難しい原因は、通常は主に2つあります。1つは英語が苦手ということ、もう1つは発表(プレゼンテーション)が苦手ということです。

英語の発表が苦手と感じる方は、どの部分が苦手なのか自己分析してみましょう。英語が苦手なのであれば、日本語でやれば上手くできるはずです。その場合は、日本語で準備してから英訳すれば上手くできることが多いです。

英語の勉強を早く始める

英語力は、地道に努力して向上させるしかありません。数日間程度勉強したからと言って、急に英語がペラペラになることは考えられません。

それだけに自分が将来英語で発表する機会がありそうなのであれば、できるだけ早くから英語の勉強に取り組み、少しでも英語力を向上させるように努めましょう。

例えば1週間前から準備し始める場合と1ヶ月前から準備し始める場合を比較しても、かなりの差があります。英語の音源を毎日2時間聴き続けたとすると、1ヶ月間続けられればかなりリスニング力がアップしますが、1週間ではそれに比較するとかなり劣ります。これは英語が苦手な人ほど差が大きいでしょう。

また発表の日が近づくと、発表資料の準備や出張・旅行の準備などいろいろと忙しくなり、英語の勉強もおろそかになりやすいです。とにかく早くから勉強を開始できれば、時間的な余裕も生まれ、良いことばかりです。

プレゼンテーションの基本をマスターする

多くの聴衆の前で発表するということも、慣れていなければ緊張しますし、難易度が高いです。これを成功させるには、事前の練習が必須です。

しかし、練習すると言っても、どのように練習すれば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。まずいくつかの発表(プレゼンテーション)の基本をマスターする必要があります。

いくつかポイントを列挙すると例えば以下のようなことがあります。

1.何を発表するのかを決め、構成を考える
2.発表時間を守る
3.パワーポイントなどの発表資料を作成し、その使い方をマスターする
4.発表原稿を作成する
5.レーザーポインター、パワーポイントなどを使って実際に発表練習をする
6.発表中に聴衆とアイコンタクトする練習をする
7.質疑応答の想定問答集を作成する

ここでは、あえて列挙したポイントの中に「英語」という言葉を入れませんでした。
それは、英語発表に慣れていない方は、まずは日本語(母国語)でこれらをやった上で英訳した方が上手くできることが多いためです。

もちろん、発表資料などを最初から英語で作れる人は、日本語で作るステップを省略して英語で作っても構いません。

英語が苦手な場合、知っている英語表現だけで資料や発表原稿を作ろうとすると、本当は言いたいことを上手く英訳できず、それを省略してしまう人もいらっしゃいます。

そのようなことを避けるため、まずはしっかり発表に盛り込むべきことを決め、逃げずにそれを英訳するようにした方が上手くいくことが多いです。

理系の研究発表は構成が決まっている

私は理系で、これまでも国際会議で多数の研究発表を行いました。招待講演や記念講演などを除く、通常の研究発表であれば、発表の構成は決まっています。これを理解しておくだけでかなり準備しやすくなります。

具体的には以下の通りです。

Introduction(背景・目的)
Experimental(あるいはMethod)
Results
Discussion
Conclusions

聴講者もこのような構成で発表されると期待して聴いていますので、この構成で発表すれば伝わりやすいです。

逆に言えば、これらの内のいずれかの項目が無かった場合は、聴講者はかなり戸惑います。

プレゼン用のパワーポイントでは、一番最初に「表紙スライド」があり、発表のタイトルと所属、発表者名(共著者も含む)などを記載します。

最後にAcknowledgment(謝辞)のスライドが用意されていることも多いです。謝辞を伝えるべき人を記しておきましょう。

会議や営業では?

会議や営業でプレゼンする場合も、前述の国際会議の研究発表の構成は参考になるはずです。

研究発表では論理的に相手に内容を伝えるために前述のような構成をしています。物事を論理的に伝えるための要素が含まれており、順番もよく考えられています。

会議や営業では、まず「発表時間(質疑応答を含む)」と「聴講者」を把握しましょう。

発表〇〇分+質疑応答△△分などと設定されている場合はわかりやすいのですが、通常はそこまで定められてなく、なんとなく「15分ぐらいで説明してください」と言われることの方が多いです。

いずれにしても相手が想定する時間でやらないと、「長過ぎる」あるいは「説明が足らなすぎる」などということになりかねませんので、よくコミュニケーションをとる必要があります。

自分の方からある程度Agendaを設定できるようであれば、「ますこちらから〇〇について15分程度説明し、その後に質疑応答の時間を10分程度設けます」などと事前に伝えておくのも良い方法です。

そしてそれに合わせて発表の準備をしておくと良いでしょう。

特にオススメなのは、3分で要点を発表するなどのショートバージョンを用意しておいて事前に練習しておくことです。

営業などでは、相手があまり熱心に聴いてくれなくて、飽きてしまうこともありますので、そんな時に最初に相手の興味を引くような「つかみ」の発表を用意しておくと良いでしょう。

英語のプレゼンテーションの方法を本で学ぶ

英語のプレゼンテーションのために事前に発表原稿を作ろうとしても、そもそも英語がよくわからないので英語の原稿が作れないということもあります。特に発表経験が少ない人ほどそのような状況に陥りやすいです。

そんな場合は、まずは英語発表のやり方に関する本を1冊読んで、発表で使える基本的な英語表現をマスターすると効率良いです。

英語の学習法にはいくつかの形式がありますが、代表的なものの1つが「特定の状況を想定し、そこでよく使いそうな英語のフレーズ・単語などを集中して学習する」という方法です。

英会話の勉強をしたことがあれば、例えば初めて人と会った時にNice to meet you!というフレーズを使うということを学んでいると思いますし、レストランで注文する時や空港やホテルでチェックインする時のフレーズなどを学んでいるでしょう。

それと同じ考え方で、英語発表の時によく使うフレーズをまとめてある教材を使って、集中的に学んでしまえば効率が良いわけです。

実際、よく使うフレーズがありますので、それらをマスターするだけでかなり楽になります!

直前での英語発表の準備・練習

前述のように英語発表の準備をしたら、直前(前日あるいは数日前)に練習しておくことが極めて大切です。

まずパソコンの使い方は必ず確認し、プレゼン中にパワーポイントの操作がわからないなんてことが無いようにしましょう。

英語の発表に慣れている人でも、パソコンの操作に不慣れで、上手く用意ができずに発表できなくなった人を数人見かけたことがあります。多額の出張費用を使って海外に行って、現地で発表できなかったりするとかなり辛いです。

またパソコンや発表用のパワーポイントのファイルなどのトラブルも起こりえますので、バックアップを必ず用意し、万が一の時は訪問先(国際会議であれば主催者側)のパソコンなどを借りられるようにしておくのが良いでしょう。同行者が居れば、その人のパソコンを借りられれば安心です。

最近はパワーポイントファイルのバックアップなどを、クラウド上に保存しておくという方法もあります。

そして英語の発表原稿は必ず暗記し、時間を測りながら実際にパワーポイントを使いながら発表練習をしましょう。これを数回やっておけば、通常は発表そのものは無難に乗り切れるはずです。

最大の難関は質疑応答です。できるだけ質問されそうなことを想定し、その質問と回答の文章を英訳しておきましょう。これがどこまでできるのかでかなり差が出るでしょう。

それでも初めての無いようについて発表するのであれば、想定されていなかった質問が来ることはどうしてもあります。一番困るのは、質問が聞き取れない・何を言っているのかよくわからないというケースです。

この時は、できるだけ丁寧な言葉使いで「申し訳ございませんがよく聞き取れませんでした」「もう一度おっしゃっていただけますか?」などを英語で言えるように練習しておけば、リピートしてもらえるチャンスが増えます。

最悪、リピートしてもらってもよくわからないこともあります。100%理解できなくても、おおよそ質問の意味が想像できれば、それに対する回答を少し長めに答えてしまうのも良い方法です。

全く質問の意味がわからなければ、残念ながら「意味がわかりません」と答えるしかありません。座長が日本人であれば助けを求めても良いでしょう。

質問内容が理解できて、回答すべき内容も分かるのに、英語でどのように言えば良いのかよく分からないということもあります。そんな時は、使えるパワーポイントのスライドを示し、たとえ単語の羅列だけになったとしても必死に回答しましょう。

最悪なのは黙り込んでしまうことです。会場全体が重苦しい雰囲気になって、その場にいる人がストレスを感じます。単語の羅列だけになったとしても、必死に回答しようとする姿勢は好感が持てるものです。

英語でメールを書く方法についてこちらの記事で紹介しています。

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